2019 AUTOBACS SUPER GT第2戦『FUJI GT 500km RACE』GT500決勝レース結果!

supergt.net/news引用

Rd.2 決勝GT500:何度も入れ替わる熾烈なトップ争いをZENT CERUMO LC500が制する!

 

 

2019 AUTOBACS SUPER GT第2戦『FUJI GT 500km RACE』の決勝レースが5月4日、静岡県の富士スピードウェイ(1周4,563m×110周)で行われた。レース直前から雨が降り出し、雷雨となって一時中断するアクシデントもあったが、天候が回復してレース再開後は好バトルが随所で展開された。その結果、GT500クラスは、No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が、GT300クラスはNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が優勝を飾った。

□決勝レース  天候:雨/曇 | コース:ウエット/ドライ | 気温/路面温度 開始:18度/25度>中盤:13度/19度>終了:13度/17度

■スタート直前の雷雨で状況一変。予選7位からZENT CERUMO LC500がトップ浮上

第2戦の決勝日も朝から爽やかな好天に恵まれた富士スピードウェイ。しかし、決勝直前のウォームアップ走行がスタートするタイミングで、上空は一気に雲がかかってしまう。どんよりとした曇り空の下、遠くに雷鳴も聞こえる中で各車のウォームアップ走行が重ねられる、終盤には雨も落ち始めたものの、ドライコンディションのままウォームアップ走行は終了した。



 

そして迎えた決勝スタート。直前のグリッドウォークのタイミングでストレートには雨が落ち始め、あっという間に路面は完全にウエットに。急な雨、この大会始めてレインコンディションのため、開幕戦に引き続いてセーフティカースタートが宣言された。

予定通り、午後2時30分にセーフティカー先導で決勝レースがスタート。3周目からグリーンフラッグで、いよいよバトルの幕が切られた。ポールポジションのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)を先頭に、No.37 KeePer TOM’S LC500(ニック・キャシディ)が続き、4番手からスタートのNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀)がNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)をパス。さらにダンロップコーナーでは37号車が23号車を抜いて、トップに上がる。その後ろにつけていた16号車はオーバーラン。7番手スタートのNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路)は、これに乗じて3番手に浮上。雨はさらに強さを増し、各車が水煙を上げて走行を重ねる。7周目には23号車がトップを奪い返し、さらに13周目のホームストレートで38号車がそれを抜く。突然の雨でレースは早々から順位が目まぐるしく変わる展開となる。

だんだんとマシンが巻き上げるウォータースクリーンが濃くなり、落雷の心配も出てきたため、午後2時53分に再びセーフティカーが導入。そのまま15周目を終えた午後3時4分に赤旗となってレースは中断する。

幸運にもこの中断中に雨は止み、天候は回復へ。午後3時33分、セーフティカースタートでレースは再開され、19周目からレースは再び動き出す。路面はウエットではあるが明らかに水量は減っており、ここでまた順位は大きく変動。まず37号車が2番手に順位を上げ、LC500のワンツー体制を構築。24周目のGRスープラコーナーで、38号車をとらえた37号車によりトップは入れ替わった。このままLC500がレースをリードするかと思われたが、いったん5番手まで順位を下げた23号車が、順位を挽回して30周目にトップへ浮上。

この頃には路面は乾き始め、タイヤの状態によって形勢が変わっていく。37周目にGT500クラスで真っ先にNo.19 WedsSport ADVAN LC500(坪井翔)がピットに戻る。そして、全車のピット作業が終わってみるとトップは変わらず、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生)、2番手にNo.38 ZENT CERUMO LC500(石浦宏明)。3番手以降にNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(フレデリック・マコヴィッキィ)、No.1 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)が続く。

 

 

■終盤ZENT CERUMO LC500の立川が23号車を鮮やかにパスして逃げ切る

レースも折り返しを過ぎた59周目。38号車がコカ・コーラコーナーで23号車をパスしてトップに浮上。この後は38号車がトップをキープ。3番手を走行する3号車はトップ争いから離され単独走行となり、4番手はさらに後方で1号車とNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(中山雄一)が争う。

そして、75周を終えた3号車を皮切りに始まった最後のルーティンピットイン。78周が終わった時点でトップの38号車が、そして2番手を走行していた23号車は79周が終わったタイミングでそれぞれピットへ。すると、NISMOチームは23号車(クインタレッリ)をトップに押し上げてコースに戻す。2番手のNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路)と2〜4秒の差をつけたまま周回を重ねていく。

23号車が逃げ切るかに思えたが、残り20周あたりから差は徐々に詰まっていき、ついにはテール・トゥ・ノーズのバトルへ。3番手を走行していたNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平)もペースが落ちてポジションダウン。どちらも履くミシュランタイヤが厳しい状況のようだ。これで3番手にはNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)、4番手にNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)というオーダーに。

そして99周目のTGRコーナーで38号車の立川が、23号車のイン側をズバッと突き、追いすがる23号車を振り切ってトップに立つ。2番手に下がった23号車はペースがガクッと落ち、2位キープに切り替える。その後方、最後の表彰台となる3位争いも加熱。39号車と追う1号車もテール・トゥ・ノーズの接戦となり、レースも残り5周となった105周目TGRコーナーで1号車が3番手に浮上。

 

 

No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)が110周をトップでクリア。2、3位はNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、No.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)と、3メーカーの3車が表彰台を分ける結果となった。

No.38 ZENT CERUMO LC500の優勝は、2017年の第2戦富士以来2年ぶり。立川祐路にとっては通算19勝目、そして石浦宏明は6勝目の勝利となった。2戦を終えたドライバーランキングでは、連続2位のNo.23 松田/クインタレッリ組がトップとなった。

 

 

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