パガーニ・アウトモビリが限定版モデル「Huayra Roadster BC」展示・公開決定!
パガーニ・アウトモビリが限定版モデル「Huayra Roadster BC(ウアイラ ロードスター BC)」を第69回Pebble Beach Concours d’Eleganc展示・公開決定
その価格、約3億8000万円ウアイラ史上もっともパワフル、もっとも軽量、そしてもっともスパルタン
美しさと科学的研究にインスパイアされ、すべてにおいて最高級レベルを追求した「ウアイラ ロードスター BC」
イタリアに本拠地を置く自動車メーカー「PAGANI AUTOMOBILI S.P.A.(パガーニ・アウトモビリ)」が2019年8月18日に開催される第69回「Pebble Beach Concours d’Eleganc(ペブル・ビーチ・コンコース・ドゥリーガンス)」で「パガーニ史上、もっとも高価な」限定版モデル「Huayra Roadster BC(ウアイラ ロードスター BC)」を展示、公開致します。
既に画像などで2019年7月31日に、ジンガ(Zynga)社が展開するモバイル用ドラッグレーシングゲームのCSR Racing 2(CSR2)内で「ウアイラ ロードスター BC」が紹介され、アプリでプレビューされました。実際のロードスターBCはディスプレイされず、Pebble Beach Concours d’Eleganceでフィジカルにオフィシャル公開いたします。
その価格は邦貨換算にて約3億8000万円というプライスタグ掲げられ、「ワンオフ」ではないクルマとしては「自動車業界中」でも相当に高価な部類になります。
ウアイラ ロードスター BCに採用されるエンジンはAMGから供給を受けた6リッターV12ツインターボで、出力は800馬力。
これはクーペ版のウアイラBCに比較しても11馬力高い出力となり、その価格を正当化する要素の一つでもあります。
ウアイラ ロードスター BCは、オープンモデルにも関わらず「クーペよりもスパルタン」ということになりますが、パガーニいわく、コーナリング時における横方向のGは「最大1.9」。それだけのグリップを(メカニカルグリップ、ダウンフォースにて)発揮するということを意味し、市販車でもっとも高いレベルのGを誇るとされるブガッティ・シロンでの「1.5G」ということを考えると、ウアイラ・ロードスターBCの数値はもはや以上と言えるレベルかも知れません。
そのスタイリングは、ゾンダの正常進化と呼べるもの。エアロダイナミクス性能を磨き上げるとともに、カーボンとチタニウムを組み合わせたモノコックフレームを新開発した。車両重量は1250kgに抑えられました。
美しさと科学的研究にインスパイアされ、すべてにおいて最高級レベルを追求した「ウアイラ ロードスター BC」
・全く新しい創造的なロードスター
・科学的研究と美しさ、そして独自性へのトリビュート
・前代未聞のテクノロジー挑戦
・Carbo-Triax HP62とCarbo-Titanium HP62 G2という特殊素材を採用したモノコック
・カスタマーの期待を超える:これこそがロードスターBCプロジェクトの使命です
・40台限定生産
・本体価格:3,085,000€(日本円約3億8000万円)+VAT
・トップパフォーマンスのラテラルフォース1.9g以上
・パガーニの新エンジン:パガーニ V12エンジン、ロードスターBCの鼓動
・最大出力800hp以上、最大トルク1,050Nm以上、1分間に2000回転を発揮
・妥協なき安全性と心地良さ
・車両重量わずか1,250kgに込められたエモーションとエレガンス、そして最先端技術
-INTRODUCTION-
新しい芸術作品を夢見ることを誘う、燃えるような欲望:パガーニの新しいクリエーション。
これが、2017年に「ウアイラ ロードスター BC」のアイディアが生まれた原動力です。(好奇心旺盛な環境から)繊細な眼差しを向けながらディテールとデザインを追求した夢の研究プロジェクトは開始しました。今日の最先端技術とロードスターを運転する唯一無二のセンセーションの融合し、高い独自性と公道走行可能なパガーニのハイパーカーが誕生します。
デザイナー、エンジニア、そして熟練した職人によるパガーニチームは、最高レベルの科学的研究と独自性を生み出すために絶え間ない挑戦を続けてきました。その努力はカスタマーの期待を超え、絶対的な信頼を獲得するという理想の追求です。前代未聞のこの挑戦は、パガーニ創始者であり究極の博学者、オラチオ・パガーニ氏に導かれ完成しました。
このスーパーカーのすべてのエレメントは、綿密な分析と常に疑問を呈して明確な設計を追求したパガーニチームの批判的アプローチによる賜物です。真の完璧さを保証する唯一の方法は、成功を過信せず、批判的な目で観察することだと信じています。
このすべての努力は、自動車のトレンドを追うことなく、常に真のタイムレスなクリエイションを追い求めるために、革新を生み未開拓の道を切り開きました。これがパガーニ・アウトモビリの創造的な哲学の礎であるレオナルド・ダ・ヴィンチの芸術と科学の基礎概念に基づき形成されたロードスターBCの本質です。
パガーニのDNAの鍵となる概念に共鳴し、最新技術によって導き出されたロードマシン。ほんの数マイルの走行後には操縦を習得し、パフォーマンスに影響を与えずに完全なオープントップの経験を楽しむことができる直感的で運転しやすい車です。
エアロダイナミクスから外側と内側のデザイン、そして細部に至るまで、ロードスターBCの化学的性質と高度な複合材料の組み合わせは前例がありません。また、本物のエモーションを提供し、複数の分野で限界を超える挑戦と達成を続けています。
ロードスターBCのすべてのコンポーネントは、わずか1,250kg(2,756ポンド)。洗練された腕時計のように、その中にはパガーニ・アウトモビリが誇る究極のデザインとテクノロジー、そしてエンジニアリングの技巧が凝縮されています。
満足できる滑らかな運転を妥協することなく、エクストリームなパフォーマンスに集中することが可能でしょうか?軽量性や安全性はデザインやエレガンスと融合することが可能でしょうか?その解決策の鍵は、労力を厭わないケアとマニュアル技術、そして職人技によってでしか完璧さと独自性は完成しないと信じる人々のアジャイルと専門家の手にあります。
対的なパフォーマンス、スピード、デザイン、そしてスタイルの前には何かが存在します。
それは「安全性」と呼ばれるものであり、パガーニ・アウトモビリの使命です。
-エアロダイナミクス-
ロードスターBCは、公共の道路とレーストラックのどちらでもドライバーが運転を楽しむことができる地上高を維持しながら、時速280kmで500kgのダウンフォースを目標に設計されました。これを達成するために、チームはあらゆる運転条件における、内部のエアフローシステムと外部の空気力学的を追求したシルエットとのバランス調整にフォーカスしました。
フロントはパガーニV12エンジンに必要な熱交換を保証すると同時に効果的なダウンフォースを生み出すよう改良された一方で、リアは空気の抽出をすることで常に圧力を中心に保ち、リアウイングが平均的な道路速度でも非常に効果的です。
さらに、ダイナミックサスペンションと組み合わされたエアロダイナミクスシステムは、特定の運転条件に合わせて空力設定を適応させることで車体の安定性を強化。
ロードスターBCは、チタニウム排気管6本出しの新排気システムがパガーニ12気筒エンジンを鳴らすスリリングな瞬間に、最大のコントロールを提供します。パガーニ・アウトモビリ初のエグゾーストシステムは、ブロウン・ディフューザーの原理を活用し、さらなるダウンフォースを生み出すためにキャタライザーから2本のエグゾーストパイプを完備しています。
-シャシーとマテリアル-
ロードスターBCは、カーボンファイバーとカーボンチタンを基本とした新しくエクスクルーシブな複合テクノロジーを採用しています。これにより、パガーニ・アウトモビリの今日までの最新技術に比べて、ねじり剛性が12%、曲げ剛性が20%増加。
この適用される材料の機械的特性、特にシャシーのねじり剛性と曲げ剛性の増加は、運転時のダイナミックレスポンスや危険な状態における安全性を高めることを可能にしました。
「素材にCarbo-Triax HP62およびCarbon-Titanium HP62 G2を採用するための科学的研究を経て、私たちは車両重量を大幅に減らし、機械的機能を最適化することを可能にするという驚くべき成功を達成しました。 この成果と共に、材料費が450%の増加している事実をオラチオ氏に報告したとき、彼の反応は『カスタマーはそれよりもさらに高く値する』というものでした」By フランシスコ・ペリーニ、コンセプト及び複合デザイン責任者
-エンジン-
「この仕事での関係で素晴らしいのは、私たちが同じアティチュードを持っているということです。オラチオ・パガーニ氏は常にテストで証明されることが当たり前とみなしているため、私たちが現状に満足することはありません。
私が思うに、私たちは共に最も困難な挑戦に挑み、さらに高いレベルの完璧さを達成できると常に信じてきました」By トビアス・メールス-
メルセデス・ベンツのノウハウ、伝統、そして125年以上の技術的な歴史とメルセデスAMGの50年、さらにパガーニV12誕生のための知識的宇宙となったパガーニとの密接な20年間の協力関係。ドライバーをシートに密着させ、肩に跡を残すほどのパワーと弾力性を誇る全く新しいエンジン。最高出力800hp、最大トルク1,050Nm以上で、すでに回転毎分2,000rpm。このカテゴリーで最も優れたパワーウェイトレシオ(重量出力比)を誇ります。
パガーニV12は2つの新しいターボ、革新的なハイドロフォーミング成形、2つのスロットルボディ、4つのウォーターエア・インタークーラーを含む革新的な機能を搭載しています;その可能性を最大限に活用するために、ボッシュ社設計の洗練された電子システムにより支えられています。大事なことをお伝え忘れていましたが、この宝石のようなエンジンは、ハイブリッドシステムに頼ることなく、カリフォルニアの環境規制を含む最新の国際的二酸化炭素排出量とガス排出基準に準拠しています。
-サスペンション-
ボッシュ社の技術はまた、パガーニ・アウトモビリの技術的驚異と誇りの源であるサスペンションユニットにも適用されました。
ロードスターBCは、数多くのエレメントにおける無限の取り組みの結果であり、信頼性が高くエキサイティングです:例えば、シャシーの剛性、車両力学、サスペンションの弾性運動学、そして重心と重量の低下。こうしたすべての要素を研究し、テストを経て完成した後、性能や安定性・安全性をさらに高めるためボッシュ社の電子工学を採用しました。
この改良された電子システムによって、ダイブ、スクワット、そしてロールの効果を劇的に抑制するだけでなく、車両のコントロールと安全性を新たなレベルに引き上げます。さらに、このシステム適用によって車両の機械的プラットフォーム全体を調査する大きな機会となり、極端なシチュエーションでも最高のパフォーマンスを発揮します。
-トランスミッション-
Xtrac社製の7速シーケンシャルミッションが搭載されたギアボックスは、パガーニV12エンジンのすべてのパワーと優れた反応性を道路運転に順応させることが可能にします。
フライホイールとクラッチのユニットは、トリプルディスククラッチ、電子制御ディファレンシャル、そしてレーシングスタイルの3ウェイカップリングシステムで構成されています。
完全なトランスミッションシステムは、デュアルクラッチトランスミッションに比べ35%軽量化。このトランスバーサル構造は、車両全体の重量を軽減するだけでなく、極慣性によってオーバーステアを大幅に制限することができます(通常、ミッドエンジンカーでは危険とされています)。
-タイヤとリム-
「オラチオ氏は常に魅力的な課題を与えてくれます。一緒に仕事をするたびに、私たちは新たな超えるべき限界に挑んでいると感じるのです。それは非常に有益な刺激であり、素晴らしいパートナーと共に新しいアイディアに対する実験と開発に取り組むことができます。ピレリのDNAは、イノベーションを凌駕し、一つひとつのプロダクトに技術的な卓越を得る意欲に基づいています。事実、すべてのパガーニプロジェクトは何か新しいものをもたらしています」By マルコ・トロンチェッティ・プロベラ、ピレリ 副会長兼CEO
ロードスターBCのために開発されたピレリP Zero Trofeo Rタイヤは、ピレリとパガーニが過去10年間共有してきた密接な協力関係、パートナーシップ、そして情熱の結晶です。ピレリの高性能タイヤ部門であるModular Integrated Robotized System(MIRS)で考案されたこのプロジェクトの目的は、オラチオ・パガーニ氏と彼の製作所の最新作が設定した挑戦的な仕様と高性能なパフォーマンスを融合させたタイヤを生み出すことでした:天候や運転動特性に関係なく、熟練していないドライバーでも総合的な安全性とコントロールのセンセーションを感じられるように。
「ピレリとの共同作業の10年間で私たちが掲げたゴールの一つは、ドライバーがハンドルを握ったときに感じる何かを増やすということでした。彼らの手がまるで路上で休んでいるように感じさせるのです。そして、ピレリの技術者のスキルとノウハウのおかげでこのタイヤは今ではとても伝達的になったと、グリップ限界に到達したときに実感するでしょう。実際、2gほどの横力で曲がると、すべてが非常に急速に起こることを忘れないでください」By オラチオ・パガーニ、パガーニ・アウトモビリの創設者兼チーフデザイナー
この究極的なピレリタイヤは多くの主要テストトラックにおいて著しく高い性能を発揮し、驚異的な結果が達成されました:曲げと驚くべきグリップ力によるミリ単位の精度は、一定の走行時1.9gの横加速度でピークは2.2g、縦方向の減速は2.2gです。
P Zero Trofeo Rは優れた性能であるだけでなく、転がり抵抗が軽減されるよう設計されているため、運転性と快適性が向上します。
APPと共に開発されたリムは鍛造されたアビオナル合金が使用されています。軽量のマニュアル仕上げの14本スポークデザインは、ロードスターBCの特色とエレガンスが一目でわかるよう表現されています。
-ブレーキ-
「オラチオ氏との協力は、パガーニ ロードスターBCの導入により新たな発展の指標を打ち立てました。
この新型モデルはテクノロジーと安全性の面で世界最高レベルの性能を発揮するだけでなく、最高傑作のデザインと融合する目的を提供するために開発された最先端のブレーキシステムを装備できることを誇りに思います」By マッテオ・ティラボスキ、ブレンボ副会長
ブレンボとパガーニの関係は常に安全性と技術、性能、軽量設計の開発にフォーカスした相互理解の物語といえるでしょう。ロードスターBCにはブレンボによって開発された、フロントに6ピストンワンピースキャリパー、リアに4ピストンワンピースキャリパーを備えたカーボンセラミックシステムが装備されています。最先端のテクノロジーと魅力的なデザインが手を取り合った作品です。
-インテリア(内装)-
ロードスターBCに足を踏み入れることー過去のモータースポーツやグランツーリスモといった伝統へのトリビュートと現在と未来の姿というエレメントを融合させた官能的な経験です。パガーニのエレガンスとスタイルは、カルボウッドや繊細にエンボス加工されたレザーなどの素材だけでなく、レーシングスタイル、4点式シートベルト、9チャンネルオーディオシステム、洗練されたアクセサリーといった仕様によっても表現されています。
-テクニカルスペック-
エンジン:パガーニV12 60度36バルブ 排気量5980cc メルセデスベンツAMG製ツインターボチャージャー
最大出力:590kW at 5,900RPM
最大トルク:1050Nm/2000〜5600RPM
トランスミッション:リアホイールドライブ
ギアボックス:Xtrac AMT 7速ギアボックス エレクトリック・メカニカル・ディファレンシャル
ブレーキ:4輪ベンチレーティッドブレンボ製CMMディスクブレーキ フロント398×36 mm一体型6ピストンキャリパー、リア380×34 mm一体型4ピストンキャリパー
ホイール:APP製鋳造一体型アルミニウムホイール フロント20インチ、リア21インチ
タイヤ:ピレリ製P Zero Trofeo R:フロント 265/30 R20; リア 355/25 R21
サスペンション:アルミニウム合金鋳造 独立ダブルウォッシュボーン コイルスプリング 電子制御ショックアブソーバー
シャシー:パガーニ製Carbo-Titanium HP62 G2 及びCarbo-Triax HP62 モノコック フロント、リア 鋼管サブフレーム
車両重量:1,250 KG
イタリアに本拠地を置く自動車メーカー「Pagani Automobili 」。
創始者はアルゼンチン出身で、ランボルギーニに在籍していたデザイナーのオラチオ・パガーニ(Horacio Pagani )。1992年に設立された。
パガーニによって率いられる「モデナ・デザイン」社を母体とし、イタリア北部モデナの南東約10kmに位置するサン・チェザーリオ・スル・パーナロ(San Cesario sul Panaro )に本拠地を置く。
同車は、『ウアイラ』のオープンバージョン、『ウアイラロードスター』の軽量高性能モデルだ。ウアイラは2011年3月、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2011で発表された。『ゾンダ』の後継車に位置づけられるスーパーカーで、車名のウアイラとは、南米大陸に吹く風に由来している。