2018 AUTOBACS SUPER GT第5戦『FUJI GT 500mile RACE」の公式予選!
8月4日午後、富士スピードウェイ(静岡県)で行なわれた。GT500クラスではNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のクインタレッリが、昨年の最終戦もてぎ以来、NISSAN GT-R NISMO GT500にとって今季初のポールポジションを獲得。supergt.net引用
この日の富士スピードウェイは朝から好天に恵まれた。予選のある午後になると上空に薄雲が広がるものの、陽射しも強く、気温は30度を超えて暑さも変わらない。まさに真夏の一戦となった。
上位8台がQ2へ進出するGT500クラスのノックアウト予選。そのQ1は午後2時55分から始まった。この15分間のセッション、スタートからコースインする車両は少なく、残り9分となってようやく動きが出た。最初にコースに出たのは、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(ヤン・マーデンボロー)。
すると各車が続々とコースイン。ピットに最後に残ったのはNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)と、No.38 ZENT CERUMO LC500(石浦宏明)となる。38号車は午前の公式練習でブレーキのトラブルが発生し、TGR(第1)コーナーで大クラッシュ。懸命の修復作業を続けるも、予選には間に合わず。そして17号車はエンジンが掛からないトラブルに見舞われ、結局Q1を走らずに予選を終えることになった。
最初に走り出した12号車は1分29秒666と、1分30秒を最初に切ってきた。すぐにNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/1分29秒574)、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/1分29秒355)、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/1分29秒124)、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(千代勝正/1分29秒076)と、そのトップタイムの書き換え合戦が始まる。
そして、最後にスーパーアタックを決めたのは23号車の松田だ。1分29秒006を叩き出して、再びトップを奪い返す。これでQ1が終了し、トップが23号車、2番手が3号車とNISSAN GT-R NISMO GT500のワン・ツー。3、4番手にはNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴)、No.19 WedsSport ADVAN LC500(山下健太)とLEXUS LC500が並び、Honda NSX-GT勢では7位にNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)が入った。
予選Q2は定時の午後3時38分にスタート。走行時間はQ1より短い10分間だが、やはり前半は静かに過ぎる。まずタイムをアップしたのは、No.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)で3周目には1分29秒563で暫定トップへ。
そのタイムを上回ったのは、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(本山 哲/1分28秒872)。そしてNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)が1分29秒062で2番手に入る。そして、Q1同様に最後に決めたのはNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー・クインタレッリ。1分28秒461のタイムでトップを奪う。Q2はこれで終了し、23号車のポールポジションが確定した。
GT-Rにとっては今季初ポールポジションで、23号車のポール獲得は2017年第8戦もてぎ以来となる。クインタレッリのポールポジションは通算11回目だ。
2番手には、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(高星明誠/1分28秒493)が入り、決勝のスターティンググリッド最前列はGT-Rが独占となった。3位にこそNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛/1分28秒749)が食い込むものの、トップ5を4台のGT-Rが占める結果となった。
NSX-GT勢トップのNo.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也/1分29秒563)は、決勝で8番グリッドからスタートすることになった。
3位にこそNo.36 au TOM’S LC500(関口雄飛/1分28秒749)が食い込むものの、トップ5を4台のGT-Rが占める結果となった。NSX-GT勢トップのNo.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也/1分29秒563)は、決勝で8番グリッドからスタートすることになった。
GT300クラスはNo.25 HOPPY 86MC(松井孝允/坪井翔/近藤翼)の坪井が、自身初となるクラスポールポジションを獲得した。
夏空に誘われ、多くのファンが詰めかけたこの日の富士スピードウェイ。午前8時40分から行われた公式練習を経て、午後2時35分からGT300クラスの公式予選Q1、15分間がスタートした。なお、午前の公式練習で他車に追突されて車両にダメージを負ってしまったNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3は修復が叶わず、このレースへの参加を見合わせることになってしまった。
迎えたQ1では、残り5分が近づく頃になると続々とタイムが更新されていく。No.777 CARGUY ADA NSX GT3(横溝直輝)が1分38秒364をマークすると、それをNo.25 HOPPY 86 MC(松井孝允)、さらに、この富士での第2戦を制したNo.55 ARTA BMW M6 GT3(ショーン・ウォーキンショー)、さらに公式練習でトップタイムをマークしたNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹)らがこれを上回ってくる。星野はさらに残り3分というところで、1分38秒122にタイムを上げ2番手につける。
終盤、アタックを終えたマシンは続々とピットに戻っていったが、チェッカーとともに大きくタイムを上げたのはNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規)。1分38秒030というタイムで一気にトップに躍り出た。
最終的にQ1のトップタイムはNo.2 シンティアム・アップル・ロータスで、No.25 HOPPY 86 MCが2番手。
No.10 GAINER TANAX triple a GT-R、No.55 ARTA BMW M6 GT3、さらにNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTと続くトップ5となった。JAF-GT車両にとっては“苦手”と言われる富士スピードウェイではあるが、この予選Q1ではJAF-GT車両(マザーシャシーも含む)が上位5台のうち3台を占めている。
GT500クラスの予選Q1を経て、午後3時20分にスタートしたGT300クラスのQ2。走行時間は10分間だ。走り出しから各車がじっくりとタイヤをウォームアップさせていき、3周を過ぎたあたりからタイムアタックが展開されていく。そのなかで、まずは3周目に1分37秒984をNo.0 グッドスマイル 初音ミク AMG(片岡龍也)がマークするが、これを4周目にNo.25 HOPPY 86 MC(坪井翔)、さらにNo.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一)、No.10 GAINER TANAX triple a GT-R(吉田広樹)が上回っていく。
5周目、さらに1分37秒312にタイムを伸ばしたのはNo.25 HOPPY 86 MCを駆る坪井。No.55 ARTA BMW M6 GT3の高木も1分37秒326にタイムを縮めるが、惜しくも届かず。最終的にポールポジションを決めたのはNo.25 HOPPY 86 MCで、坪井にとってはSUPER GTで初めてのポールポジション獲得となった。
2番手はNo.55 ARTA BMW M6 GT3で、No.10 GAINER TANAX triple a GT-Rが3番手となった。No.0 グッドスマイル 初音ミク AMGが4番手に続き、Q1で9番手だったNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3が走路外走行(4輪脱輪)でベストタイムを抹消されたため、繰り上がりでQ2進出を果たしたNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMSが、富田竜一郎のアタックで順位を上げ、5番手を獲得している。
このようにQ2の結果では、マザーシャシー(JAF-GT300車両)がポールポジションとなるも、2〜5位にFIA GT3車両が並び、Q1とは様相が変わった。明日の決勝レースでどちらに利があるか、まったく分からない状況だ。
supergt.net引用