2019 AUTOBACS SUPER GT開幕戦『OKAYAMA GT 300km RACE』決勝レース

◎supergt.net引用

Rd.1 決勝GT500:強雨の中でNSX-GTが快走! ARTA NSX-GTが優勝を掴み獲る!!

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第1戦 岡山国際サーキット:決勝 GT500レビュー

2019 AUTOBACS SUPER GT開幕戦『OKAYAMA GT 300km RACE』決勝レースが、4月14日、岡山国際サーキット(1周3,703m×82周)で行われた。強い雨という厳しい状況で行われた決勝レースは2度の中断があり、結局天候の回復が見込めずに31周を終えた時点でレース終了となった。この結果、GT500クラスは、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が、GT300クラスはNo.96 K-tunes RC F GT3が優勝となった。なお規定周回に達しなかったため、このレースのシリーズポイントは半分となる。

□決勝レース  天候:雨 | コース:ウエット | 気温/路面温度 開始:12度/14度>中盤:15度/15度>終盤14度/14度 度/25度、ゴール:19度/24度

 

 

■NSX-GT勢の3台が雨中に速さを見せてポジションアップ

開幕戦を迎えた岡山国際サーキットは、予選日までは好天に恵まれたものの、決勝日はどんよりとした曇り空の下で迎えた。そして、午前のスケジュールが進むにしたがい、予報の通りにポツリポツリと雨が落ちてくる。午前8時20分から行われたFIA-F4選手権の第2戦決勝はウエットレース宣言が出され、またピットウォーク直前などもパラパラと雨が落ちていた。午前10時35分からの選手紹介が終わると、雨が一気に降り出し、路面は完全にウエットに。決勝の1時35分から始まったウォームアップ走行では水煙が上がるほど雨量は増えた。時には少し雨足が弱まったりと、今後の天候が読めない状況が続いていた。

 

 

そして、決勝レースは雨、路面はウエットの中、セーフティカースタート宣言が出される。午後2時30分に44台が隊列を作り、セーフティカーが先導しての追い抜き禁止でレースはスタート。そのまま3周に渡ってセーフティカーでのラップは進行する。
午後2時37分、セーフティカーが先頭から離れ、4周目にグリーンフラッグが振られ、ポールポジションのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)を先頭に、全車が加速をしていく。バックストレートで、2番手を走行するNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)をNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)が捉え、2番手の順位が上がったところで、GT300車両のクラッシュがあり、セーフティカーが導入。ふたたびレースはペースを落とすこととなる。

そして11周目でレースは再開。トップを行く23号車に1号車が仕掛けていき、トップは11周目の2コーナーで入れ替わる。2番手に下がった23号車はさらにバックストレートで、後続の2台、12 号車、そしてNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)に並ばれ、17号車が2番手に浮上。ヘビーウエットではなく、通常のレインタイヤを装着した2台のGT-Rは徐々に順位を下げることとなり、その後ろには、さらにNo.8 ARTA NSX-GT(伊沢拓也)も迫り、この3番手争いをよそにトップ2台は逃げていく。

8号車が12号車を捉え4番手に浮上した直後、13周目にモスSコーナーでGT300車両の多重クラッシュが発生。再度セーフティカーが導入され、そのままレースは赤旗中断に。GT500クラスの15台全車と、GT300車両がホームストレートに並んで停車。多くのドライバーがいったんマシンを降りてピットに戻っていく。そして約45分間にわたって中断されたレースは、15時40分に「5分前」ボードが出され、15時45分、セーフティカーの先導で再び動き出す。そして19周終わりに再スタートとなった。

 

 

■KEIHIN NSX-GTのペナルティでARTA NSX-GTが繰り上がりの優勝

再び水煙を上げながら各車がハイスピードでコースを駆け抜けていく。23号車は残念ながらこの雨脚の強まりには勝てず、8号車がパスしてHonda NSX-GTがトップ3台体制を築く。4番手から7番手にはGT-Rというオーダーに変わっていった。

トップ2台は徐々に接近していたが、24周目に入ったホームストレートエンドで、後ろから追い上げた17号車が1号車と軽く接触。結果、1号車がスピンを喫し、この日4度目のセーフティカー導入となる。さらにこの走行中にも、GT300車両がクラッシュ。ピットではドライバー交代の準備を行うチームもあったが、このクラッシュとひどくなる雨で、再び赤旗が出て、レースは再び中断となった。

 

 

レースが止まったままの午後4時45分、主催者と監督のミーティングが行われ、レースは安全を期してやむなく中止することが決定された。そして午後5時、まだレース再会を待っていたファンに、GTアソシエイションの坂東正明代表自らが外に出て中止を伝えた。そしてドライバーおよびチーム監督、さらにスタッフがホームストレート上に並んで、この雨の中、熱心に応援を続けた多くのファンに感謝の挨拶を行った。そして、雨中の激戦を終えたマシンが並べられたホームストレートは、ファンに開放された。

レースは31周を周回して赤旗終了となったが、規定によりレースは30周目の順位で確定。トップだった17号車は、1号車との接触を「危険なドライブ行為」と判定され、レースタイムに34秒を加算するペナルティを受けて14位に降格となった。  優勝はNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)となった。2、3位にはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、No.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)とNISSAN GT-R NISMO GT500が並んだ。LEXUS LC500勢の最上位は、6位のNo.19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔。走行は坪井)だった。なお、レース周回が所定の75%に達せず終わったため、規定によりシリーズポイントは半分が与えられることになった。

 

 

 

Rd.1 決勝GT300:悪天候の中、K-tunes RC F GT3がチームの地元岡山で優勝を飾る!

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第1戦 岡山国際サーキット:決勝 GT300レビュー

2019 AUTOBACS SUPER GT開幕戦『OKAYAMA GT 300km RACE』決勝レースが、4月14日、岡山国際サーキット(1周3,703m×82周)で行われた。強い雨という厳しい状況のもとで決勝レースは2度の中断があり、結局天候の回復が見込めずに31周を終えた時点でレース終了となった。この結果、GT500クラスは、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也)が、GT300クラスはNo.96 K-tunes RC F GT3が優勝となった。なお規定周回に達しなかったため、このレースのシリーズポイントは半分となる。

□決勝レース  天候:雨 | コース:ウエット | 気温/路面温度 開始:12度/14度>中盤:15度/15度>終盤14度/14度

 

 

■最多勝を争うベテラン対決はK-tunes RC F GT3の新田が先行

前日の公式予選はまずますの天候に恵まれたが、決勝日となるこの日は午前11時前から雨が降り出し、一時は強く降ることも。午後2時30分にフォーメーションラップを迎えた決勝レースは、ウエットコンディションで迎えることになった。

この雨により路面がヘビーウエットとなったためパレードラップは行われず、セーフティカー先導のスタートで決勝レースが始まった。

 

 

3周のセーフティカーランの後、4周目に切られたスタートでは、ポールポジションで、最多勝を争うNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一)と2番手スタートのNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男)がサイド・バイ・サイドの攻防を展開していく。その後方では、5番手スタートだったNo.25 HOPPY 86 MC(佐藤公哉)が1コーナーで姿勢を乱し、イン側にいたNo.5 ADVICS マッハ車検 MC86(平木湧也)に当たって、25号車はイン側にクラッシュ、No.5 ADVICS マッハ車検 MC86もコースアウトを喫し、セーフティカーが導入された。

レースは11周目にリスタートを迎える。ここでもベテラン同士のトップ争いが続いた。ペースの上がらない55号車の高木を、プッシュを続けた96号車の新田が追い詰める。96号車は、12周目の2コーナーで55号車をパス。3、4番手にはNo.52 埼玉トヨペットGB マークX MC(脇阪薫一)、No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴)が続いた。

そして13周目。2コーナー立ち上がりで姿勢を乱していたNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹)とNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史)が、モスSに向けてサイド・バイ・サイドとなり、弾みで10号車がアウト側のスポンジバリアにクラッシュ。跳ね返った10号車にNo.7 D’station Vantage GT3(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が巻き込まれる。このクラッシュで飛散したパーツを避けようとした、後続のNo.33 エヴァRT初号機 X Works GT-R(マーチー・リー)もウレタンウォールにヒットと、多重クラッシュが起きた。セーフティカーが入ったが、雨量も多く、モスS周辺に多くのパーツが飛散したことから、レースは赤旗が提示されて中断となった。

 

 

■路面状況の悪化でレースは途中終了。K-tunes RC F GT3が逃げ切る

レースは雨量も弱まった午後3時45分に再開される。だが、24周目に入ったGT500クラスのトップ争いで接触があり、グラベルストップ車両が出る。この時、雨脚が強くなったこともあり、このレース4回目のセーフティカーに。この追い越し禁止の走行中にNo.50 EXE AMG GT3(山下亮生)もモスSでクラッシュしてしまう。これでセーフティカーランが続くが、午後4時を過ぎたあたりから路面の雨水がひどくなっており、レーシングカーとしてはゆっくりした走行でもタイヤがグリップを失うアクアプレーニングが起きている状況から、31周目でレースはふたたび赤旗中断となった。雨脚はその後も弱まることはなく、残念ながら監督ミーティングを経て、レースは30周をもって終了という判断が下された。

 

 

これで優勝はNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)。チームの地元岡山で嬉しい通算3勝目を挙げることになった。2位はNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)、3位はNo.52 埼玉トヨペットGB マークX MC(脇阪薫一/吉田広樹)と、ブリヂストン装着車が表彰台を独占した。なお、レース周回が所定の75%に達せず終わったため、規定によりシリーズポイントは半分が与えられることになった。

 

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